ラコステの魅力に迫る!
こんにちは、くまじゅんです。
少しずつ気温も暖かくなり、薄手のアウターたちにシフトしてくる季節になりました。
今回は、認知度はあるけど実際どういうブランドかあまりよく分からない方もいらっしゃると思い、老舗ブランド「ラコステ」を取り上げようと思います。
「あぁ〜ワニさんのねっ!」とファッションに興味がない方でも認知されていると思いますが、元々はテニスウェアのブランドとしてスタートした経緯があります。
古着屋さんへ行くと、必ず一着は並んでいるブランドなので歴史からなぜブランドロゴがワニなのかを、掘り下げて紹介していこうと思います。
・ラコステとは?
ラコステ(Lacoste)は、1933年に設立された、ワニのロゴが特徴的なフランスのアパレルブランドです。
創業者のルネ・ラコステはプロテニス選手で、1920年頃からポロ選手に使用されていたシャツ、いわゆる ポロシャツ(半袖の襟付きニットシャツ)をテニス業界に初めて持ち込みました。
ルネ・ラコステが1927年に、当時ポロ選手が使用していた「襟付きの半袖ニット」をテニスコート上で初めて着用したことが、このブランドの起源になります。
ルネ・ラコステが現役時代の1923年から1929年(一時復帰の1932年含む)のテニスウェアは白のウールフランネルもしくはコットンフランネルコットンのオックスフォードシャツに、白いフランネルかダック生地のパンツという服装が一般的でした。
体調面に不安のあったラコステは、ポロ選手が着用していた通気性の良かった「半袖襟付きニット」を着用して試合に出るようになり、これが現在もラコステの看板商品であるポロシャツの原点となります。
・アイテムの特徴
ブランドバリューや価格から高級ポロシャツとして認知されており、シンプルで上品な雰囲気が魅力的なポロシャツとして数多くの愛用者が存在します。比較的上の年齢層から人気があります。
普段着としてはもちろんゴルフウェアとしても活用される場合が非常に多く、ラコステのポロシャツ自体スポーツに使えるアイテムが原点となっているので普段着だけでなく様々なスポーツシーンで使用されているポロシャツです。
テニスウエアの為に誕生したブランドであるので、スポーツウェアブランドの位置に属しているので、動きやすさ重視のアイテムを取り揃えているのが特徴です。
・ワニのロゴの由来は?
ブランドのトレードマークでもあるワニは本人の粘り強いプレイスタイルからついた「アリゲーターもしくはクロコダイルのラコステ」なるニックネームに由来することから、ワニのロゴになったと言われています。
・アイゾットラコステとは?
Izod Lacosteは、1952年から1993年にかけてラコステによってIzodにライセンスされたスポーツウェアのブランド名を言います。
アメリカ生産の体制を取り展開していたので、フランス製のアイテムとはディテールが異なりどちらも表情の違いがあり、マニア心をくすぐるブランドです。
1980年代前半までは、本家と異なる青いワニのシンボルを使用したことから、“青ワニ” の愛称でも親しまれています。
フランス製と比べ後身頃だけ長めに取られたドロップテールもアイゾッドだけに見られるディテールの1つで、アメリカらしさが特徴的です。
フランス製ではシェルボタンが使用されていますが、IZODでは丈夫で割れにくい4つ穴の樹脂ボタンが選ばれました。
・ラコステのパロディが存在!?
【BRAGGIN DRAGON】
1980年代のアメリカの三大ストアブランド SEARS(シアーズ)が展開していたブランドで、火を吹くドラゴンをモチーフしたキャラクターが胸にアイコンとして刻まれ、まるでラコステのような雰囲気ではないでしょうか?
【THE FOX PENNEYS】
FOX penneysとは、1980年代にアメリカ三大JCpenney(ジェーシーペニー)から派生したオリジナルブランドです。
キツネのロゴをアイコンとしており、ラコステのようにカラフルなアイテムが特徴。
伝説のロックバンドnirvanaのボーカル カートコバーンが古着のTHE FOX のカーディガンを愛用していたことも有名です。
・「クロコダイル」との因果関係は
某有名ショッピングモールなどで、よく展開されているリアルなワニのロゴを用いたブランドをよく見かけませんか?
「ワニのロゴだけど、ラコステって書いてないよね?」と不思議に思った方も多いはず。
そのブランドは、香港で誕生した【クロコダイル】というブランドで、ラコステとの関係はありません。
まず、そのブランドの経緯を説明すると、
ラコステの創業より20年ほど後の1952年に、よく似た緑色のワニのロゴで頭の向きがラコステとは逆で左向きの「クロコダイル」という、ラコステとは全く関係ないブランドが香港で誕生します。
日本では、1963年よりヤマトインターナショナルが「クロコダイル」を輸入販売しており、ラコステが日本での展開を開始する1971年よりも前からクロコダイルの方が「ワニのロゴが付いた服」として販売されていました。
その後、クロコダイルがラコステの商標権を侵害しているとして、ラコステ側がクロコダイル側を訴え、世界各国の法廷で長年争われていました。
しかし、クロコダイルも高い人気と知名度があり、ラコステとは全く別のブランドとして認識されているため、混同することはないという理由で何度もラコステ側が敗訴。
日本でも1969年にラコステがクロコダイルを訴えたが、「両者は混同しない」として1983年に和解し、そのまま左向きのワニのロゴが使われています。
やはり、同じワニのロゴである故にトラブルになっていたのは事実でしたね。
筆者自身も子供の頃から感じていましたが、ラコステより店舗数が多いのも凄いことです。
・主なアイテム
・ポロシャツ
ラコステの歴史は、このアイテムから始まった代表的なポロシャツ。
代表作「L1212」は、全てのポロシャツの原型であり現在でも人気の高いアイテムです。
ロングスリーブや、ボーダーなど様々なモデルが展開されています。
・カーディガン
古着でもお馴染みのアクリルニットのVネックカーディガンは、カラーバリエーションが豊富で価格帯も手頃で、サイズ幅も広く手に取りやすいアイテムの一つ。
スポーツウェアブランドでもあるので、化学繊維を使用してますね。
今、一番ラコステのアイテムで手に入れるべき一着です!
・ドリズラージャケット
日本では、スウィングトップの和製英語で親しまれているジャケットです。
シンプルなデザインに、ワニのロゴが質感を一層高めてくれます。
現在でも、60/40クロスのドリズラーが定番商品としてラインナップされている程人気が高いアイテムです。
・ナイロンジャケット
スポーツウェアとしても使用されるナイロンジャケットも定番アイテムの一つに上がります。
フルジップやプルオーバータイプのものなど、形や色も様々展開しています。
このアイテムも、価格帯が手頃なので種類を集めやすいのでオススメです。
いかがでしたでしょうか?
これからの時期に取り入れやすいラコステのアイテムは、普遍的で万能な優等生なので人気が上がる前に集めておくことがベストです!
それでは、したっけね!
今が狙い目!? 実用的なマウンテンパーカーを楽しむ秘訣教えます!
こんにちは、くまじゅんです。
まだまだ冷え込む冬の季節で、アウター必須な寒さが続いています。
今回は、一度人気がひと段落したマウンテンパーカーにフォーカスして行きたいと思います。
筆者も、一時期マウンテンパーカーがマイブームで集めていた時期がありました。
現在では、ハイスペックなミリタリーアイテムに着目されているので、あまりクラシックなアウトドアを着てる方はあまり見られませんが、なかなか面白いジャンルなので取り上げて行きます。
・マウンテンパーカーとは?
今やアウトドアアイテムの代名詞になり、市民権を得ているマウンテンパーカーは、登山用シェルアウターの事を意味する用語です。
現在では、人気の高い【ザ・ノースフェイス】や【パタゴニア】【エルエル・ビーン】などのアウトドアブランドから、数多くのアイテムが取り揃えてあります。
機能性も充実しており、撥水性・保温性・透湿性・耐久性なども高く【GORE-TEX】などの高機能素材を搭載した万能アイテム。
冬場のアウターや野外フェスなどで役立つため、クローゼットに一枚は当たり前のように備わってると思います。
・マウンテンパーカーの歴史
アウトドアウェアの原点を辿ると、ディテール等を踏まえるとハンティングジャケットが起源に行き着きますが、現代のマウンテンパーカーのようにナイロンシェルのアイテムは、1960年代頃に登場します。
ダウンジャケットに力を入れ展開しているブランド【GERRY(ジェリー)】や数年前にヒットしたアウトドアブランド【SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)】や【EDDIE BAUER(エディーバウアー)】を筆頭に、数々のブランドが登場して行きました。
1976年には、アウトドアギアに防水透湿性素材【GORE-TEX(ゴアテックス)】を使用したアイテムが登場し、ウエアにも搭載され認知度も上がります。
そこから今日に至るまで、さまざまな高機能素材を使用したアイテムが登場しました。
・狙い目の理由
狙い目の1番な理由は、人気が下火になってるからが古着好きの意見です。
やっぱり、みんなと同じ格好はしたくないですからね。
それと、今日はヨーロッパ古着に目が行きがちですがアメリカ古着への原点回帰を含めます。
価格帯もお手頃、カラーバリエーションも豊富で各ブランドのディテールの違いを着比べるのが面白いジャンルなので、楽しいんです。
それでいて機能的なので、文句ないですね。
・ヴィンテージマウンパのディテール
今では当たり前の機能ばかりですが、現在のアウトドアウエアにつながるディテールが詰まっており、ブランドによって味付けがされているのも面白いです。
まずは、各社のディテールを紹介していきます。
・マップポケット
その名の通り、地図をしまうポケットとして使用されておりハンティングジャケットでも同じディテールが存在しており、名残がマウンテンパーカーでも見られます。
背面にポケットが装着されており、新聞紙などを入れると防寒対策にも使用することができます。
個人的に、1970年代ごろのマウンテンパーカーで涙タロン使用されたものが好きですね。
ちらっと涙タロンが見え隠れする感じが、たまらんです。
・ドローコード
ミリタリーアイテムでも見られるパーカーのフード部分や、ウエストの絞りで使われる紐の事を言います。
フード部分のドローコードにレザーのアジャスターが付いているのも、洒落が効いてて素敵です。
・ラグランスリーブ
トレンチコートでもお馴染みのスリーブですが、本来は肩の可動域を広く取るために考えられており、着脱のしやすさもあり機能性を重視した形なんです。
・ハンドウォーマーポケット
Pコートでも存在するディテールで、モノを入れるためではなく手を入れて防寒を行うためのポケットを意味します。
物入れのポケットは、フラップポケットがあるのでそちらを使用します。
・60/40(ロクヨン)クロス
SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)か1968年に60/40(ロクヨン)マウンテンパーカを発表した頃から使用されている生地の名称です。
60/40クロスとは、コットン60%を横糸、ナイロン40%を縦糸に織り込み、コットン60%ナイロン 40%の黄金の比率で製作された生地を意味します。
コットン100% よりもゴワつかず、ナイロン100% よりも摩擦に強い、独特の風合いと光沢を持ち、着るほどに味わいが増し水分を吸うと横糸のコットン糸が膨張して織目を塞ぎ、防水・防風効果を高めます。
・ベルクロ(マジックテープ)
ベルクロは、スイスのジョルジュ・デ・メストラル (George de Mestral) が1941年にアルプスを登山したとき、自分の服や愛犬に貼り付いた野生ゴボウの実にヒントを得て1948年に研究を開始し1955年に認定されました。
今ではお馴染みのベルクロですが、歴史は合成繊維が登場した1950年代とそこまで古いものではありません。
ちなみに「マジックテープ」の名称は、日本の企業が商標登録しています。
・主なブランド
1970年代突入とともに、様々なブランドからマウンテンパーカーが登場しました。
その中から、いくつかブランドを紹介したいと思います。
・SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)
1965年にアメリカ リッチモンドで創業したアウトドアブランドで、1968年にマウンテンパーカーの元祖とも言える【60/40 MOUNTAIN PARKA】を誕生しました。
現在も、made in USAを貫き変わらないデザインで作り続けています。
ザ・ノースフェイスのブランド初期はシエラからOEM生産していたことは有名な話です。
ヴィンテージのタグは、デザインされた木の本数で年代が分かれており「7本」だと70年代、「8本」だと80年代です。
・WOOLRICH(ウールリッチ)
1830年にアメリカ ペンシルベニア州で創業したブランドで、主にウール生地を使ったブランケットやジャケットなどを製造・販売しています。
古着界では、お馴染みのブランドでアメリカ軍へブランケットを納品したり、アークティックパーカーを生み出した老舗のブランドです。
200年近くアウトドアギアを生産しており、その機能性と信頼性は折り紙付です。
・THE NORTHFACE (ザ・ノースフェイス)
言わずと知れたアウトドアブランドで、1968年にサンフランシスコにて、登山家のダグラス・トンプキンスによって創業されました。
スリーピングバッグやドーム型テント、シェラダウンパーカーなど数々のヒット商品を生み出し業界一の知名度を誇ります。
ストリートファッションでも、ヌプシジャケットが再燃して人気を博していますね。
・marmot (マーモット)
1974年、コロラド州グランドジャンクションで創業したブランドです。
いち早く【GORE-TEX】素材を取り入れ、先進的なアイテムを多く輩出しています。
当時のアイテムも、現在に通用するような時代を先取りするデザインがカッコいい個人的にイチオシしたいブランドです。
・powder horn mountaineering(パウダーホーンマウンテニアリング)
1972年にアメリカ ワイオミング州で発祥したアウトドアブランドです。
独特なデザインのアイテムを展開し、多くの顧客から愛されるまでに成長しましたが、1986年に創業者の不慮の死により、わずか14年でブランド消滅。
ヴィンテージ市場でも高い人気を誇っています。
タグのデザインが、お洒落で好きですねぇ。
・pacific Trail(パシフィックトレイル)
米国ワシントン州シアトル発で、1945年創業の
アウトドアブランド。
今ではコロンビアスポーツに買収されてブランド自体が消滅してしまいます。
特徴的なウエスタンヨークを用いたマウンテンパーカーは、デザインが効いておりファッションに取り入れやすいものが多いです。
・REI(アールイーアイ)
1938年、シアトルで、ロイド・アンダーソンとメアリ・アンダーソンが創業したアメリカ老舗ブランドです。
彼らはオーストラリアからピッケルを輸入し、登山用品を扱う店舗として開業しました。
アメリカ最大のアウトドアブランドは、日本での展開はありませんが本国ではかなりの知名度を誇ります。
・まさに狙うならこのアイテム!
筆者個人的に好きなアイテムでもありますが、やはりオススメしたいのは【WOOLRICH】のマウンテンパーカーです。
価格帯もお手頃で買いやすく、カラーバリエーションが豊富なのもうれしいところ。
そして、ウールブランドというところで裏地にチェック柄のウール生地を使用しているところにオリジナリティを展開しています。
ボディカラーが同じでも、裏地違いも存在するので飽きが来ない作りもコレクター心を刺激させてくれます。
いかがでしたでしょうか?
ヘビーデューティなマウンテンパーカーは、大人が来て様になるアイテムだと思ってまして、デザインのシンプルさゆえに面白みに欠けると感じる方もいらっしゃると思います。
ですが、その中に機能性を重視し無駄を省くそのデザインは、男のロマンと美学に包まれた魅力ある洋服に、今一度気づけてもらえたらいいなと感じています。
ヨーロッパ古着で賑わう現在に、筆者は真逆の情報を発信しておりますが、マイペースに自分の好きなものを、情報として発信して行きますのでよろしくお願いしますw
それでは、したっけね!
古着の王道ラルフローレンは、なぜ人気を博しているのか?を徹底的に調べてみた。
こんにちは、くまじゅんです。
グッドレギュラー古着が賑わってる中、僕は淡々と自分の好きな古着の記事と書いてきました。
ですが、肝心の王道ブランドを取り上げていなかったことを思い出し、今回はみんな大好き「ラルフローレン」について発信しようと思います。
僕自身、結構好きですブランド内のレーベルを好んで着て来てまして、万能で使いやすいので「古着界の白飯」と私は豪語してます。
古着とはず、親の世代さえ知名度の高いラルフローレンですが、知らなかった事も沢山あるので面白いブランドだなと今一度感じました。
それでは、ラルフローレンについて紹介していきます。
・ブランドの生い立ち
創業者のラルフローレンは、ニューヨーク市立大学バルーク校にて2年間ビジネスを学ぶが中退。
1962年から1964年までアメリカ陸軍に入隊。除隊後、セールスマンとして古着でも有名なブルックス・ブラザーズに入社します。
(↑創業者 ラルフローレン)
その後、1967年にネクタイメーカーのボー・ボランメル社にデザイナーとして入社したラルフローレンは、幅広のネクタイをデザインし一躍脚光を浴びる。
1968年、ノーマン・ヒルトンの財政的支援のもと独立し、「ポロ・ファツションズ」を設立し、自身のブランド「ポロ (Polo)」をスタート。
ここから、ラルフローレンのブランドがスタートします。
彼はすぐに頭角を表します。イギリスとアメリカのトラッドスタイルをミックスしたコンセプトを提唱し、1972年に代表作であるカラーバリエーション豊富なポロシャツが大ヒットして成功を収めます。
そして、その功績を讃えて1976年にメンズ、1973年に、服飾業界の名誉ある賞「コティ賞」を受賞する事になります。
1977年、映画『アニー・ホール』にてヒロインのダイアン・キートンがラルフ・ローレンの衣装を着用し、“アニー・ホール・ルック”として一世を風靡します。
2006年3月30日、東京・表参道にアジアのフラッグシップストアとなる「ラルフ ローレン表参道(RALPH LAUREN Omotesando)」をオープン。白壁で造られた佇まいから、ブランドファンの間では「ホワイトハウス」の愛称で親しまれるようになります。
2013年11月14日、「ラルフ ローレン表参道」に併設されていた「RUGBY RALPH LAUREN CAT STREET」の跡地に、「RRL」の日本初となるフラッグシップストア「RRL表参道」がオープンします。
2017年、日本ではEXILEのAKIRAが、アジア人初となるラルフ・ローレンのアンバサダー、公式イメージモデルに選ばれます。
これは、ラルフローレンのヴィンテージの服を着ているAKIRAの自費出版の写真集がラルフ・ローレン会長の目に留まって指名されたと言う経緯がありました。
・レーベル
ラルフローレンには、洋服のみならずライフスタイルを提案するラインなど、様々なレーベルが存在します。
今回は、古着な関係あるレーベルを抜粋して紹介して行きます。
POLO RALPH LAUREN (ポロ ラルフ ローレン)
通称:Blue Label (ブルー レーベル)。ポニーのロゴマークで知られる、最も普及されて主軸となっている定番ラインです。
現在の布タグは、薄いブルー地に黄色の大文字で「POLO RALPH LAUREN」と表記されていますが2015年以前の布タグは、紺色地にシルバーまたは白文字で「Polo by Ralph Lauren」と表記されていました。
古着で人気なアイテムだと、星条旗セーターやポロベアーアイテム、ポロシャツがあります。
RRL (ダブル アール エル)
POLO COUNTRYの後継ラインとして1993年に登場し、アメリカやヨーロッパのヴィンテージウェアを追求したラインです。
誕生のきっかけは、ヴィンテージマニアとしても有名なラルフ・ローレンが、ヨーロッパでリーバイスのヴィンテージものを買おうとしたが、既に日本人バイヤーによって買い占められていました。
これを残念に思ったラルフ・ローレンは、「それならば自分自身でヴィンテージスタイルを作ろう」と決意し、RRLラインをスタートさせます。
RRLのネーミングは、コロラド州に所有する「RRL牧場」(ラルフ・ローレンと、妻・リッキーの頭文字を取って名付けられた牧場)をそのまま使用した。 日本へも1994年に上陸し、多くのファンを獲得して大流行となります。
しかしラルフ・ローレンが描いていたコンセプトとは大きくかけ離れ服の作りが大きかったことと、価格帯も低かったために、当時アメリカでも日本でもオーバーサイズが流行っており、ストリートファッションとして着られるようになっていました。
これを不服に思ったラルフ・ローレンは、1998年秋より生産中止の処置を取ることにします。
しかしその後、ヨーロッパと日本の強い要望に応え、2001年に復活を果たす事になりました。
復活後のRRLはサイズ感が小さくなり、価格帯も高額に設定されますが、復活前の第一期RRLの方が、布タグの両脇に星が3つずつ並んでいるため「三ツ星タグ」と呼ばれ、古着業界では価値・人気共に評価が高く付けられています。
DOUBLE RL LIMITED EDITION (ダブル アール エル リミテッド エディション)
RRLにてたまにリリースされる期間限定もののコレクションで、Polo Westernのアイテムの復刻なども行っています。
RALPH LAUREN VINTAGE (ラルフ ローレン ヴィンテージ)
ラルフ・ローレンが他のブランドからセレクトした古着シリーズ。ラングラー、ボルサリーノ、レッドウィングなど、様々なブランドの大昔の良質なアイテムを取り扱っています。
POLO GOLF (ポロ ゴルフ)
Polo by Ralph LaurenやPOLO SPORTのゴルフ用サブライン。1994年に日本に初上陸。
Purple Label (パープル レーベル)
1994年に登場しBlack Labelよりも更に上級に位置する富裕層向けの"最上級ファーストライン"で、全てイタリア製の最高級のファブリック(布地)を使用するこだわりの強いラインです。
布タグは紫地で、表記は「Ralph Lauren」のみで、初期のパープルレーベルはメンズ&レディースのラインで布タグ表記は「Ralph」と「Lauren」の文字の間にポニーロゴがあり、生産国もイタリアではなくアメリカでした。
POLO SPORT (ポロ スポーツ)
ポロスポの愛称で知られるPOLO SPORTは1993年にデザイナーのマイケル・タピア(Michael Tapia)の手によってメンズ、レディース、キッズのラインとして誕生します。
その後、レディースものは「RALPH LAUREN POLO SPORT」として分離し、1998年にRLX(メンズ&レディース)に統合されて一旦終了。しかしこのわずか5年の間にリリースされたポロスポのアイテムは、そのPOPなデザイン性から非常に人気があり、ブランドライン終了後も古着業界にて需要が高く、2015年秋にメンズ、レディース、キッズの3種類で復活した。
これに伴い、今度はRLX(メンズ&レディース)の方がPOLO SPORTに逆統合されて終了します。
かつてのPOLO SPORTにはロゴマークが複数あり、その中でもアメリカ国旗マーク付きのロゴデザインが非常に人気が高かったが、復活後のPOLO SPORTは国旗マークが無い方のデザインを採用してしまったため、かつての人気を得ることが出来ずに業績不振にあえぎ、2016年秋冬モデルを最後に、復活からわずか1年で再終了。
POLO JEANS COMPANY (ポロ ジーンズ カンパニー)
1996年に登場したラルフ・ローレンが息子の世代のために作ったヤングとキッズ向けジーンズカジュアルラインです。
メンズ、レディース、キッズが存在した。メンズに関しては服の作りが大きめで、最初からオーバーサイズで着てもらうことをコンセプトに作られていました。
最初は、POLO SPORTラインの中のデザインデニム部門としての登場でした。
そのため、内側のタグはPOLO SPORTなのに外側のデザインはPOLO JEANSというものが存在することになり、間もなくしてPOLO JEANS COMPANYラインとして独立したが、独立直後には、内側のタグはPOLO JEANSなのに外側のデザインはPOLO SPORTという逆のパターンのものも少量生産された。2007年に終了。
RLX (アール エル エックス)
1998年、POLO SPORTよりも更にテクニカルな機能を追及したスポーツウェアラインとして、当初は「RLX POLO SPORT」の名で登場しました。
ライン名の由来は「エクストリーム (Extreme)」の「X」。POLO SPORTは同ラインに統合。しかし、POLO SPORTが2015年秋に復活したことにより、今度はRLXの方がPOLO SPORTに逆統合され、同年秋冬モデルを最後に終了となりました。
その後、POLO SPORTが2016年の秋冬モデルを最後に再び終了となったため、RLXも同じ2016年秋冬モデルでのみ限定的に復活し、新作ダウンジャケットを発表しました
なお、ゴルフ用セカンドラインの「RLX GOLF」だけは存続しています。
RUGBY (ラグビー)
2004年10月に登場したPolo by Ralph Laurenの弟分にあたる低価格ライン。
メンズとレディースのヤング(16歳〜25歳)が対象で2010年9月に日本に初上陸しますが2013年に終了。
DENIM & SUPPLY (デニム アンド サプライ)
2011年に若い世代向けのカジュアルラインとして登場します。
2012年に原宿のキャットストリートに日本初(世界では2番目)となるフラッグシップストアがオープンしますが2017年に「POLO RALPH LAUREN」に集約されて終了となりました。
CHAPS Ralph lauren (チャップス ラルフローレン)
古着界でも認知度が高い、ラルフ・ローレンの低価格な大衆向けディフュージョン・メンズラインとして1978年に登場しました。
当初は「RUGBY RALPH LAUREN」の名前でスタートする予定だったが、土壇場でRUGBYの名称に使用権の問題が発生し、やむなく「CHAPS RALPH LAUREN」に変更して立ち上げられました。
「RUGBY」の名称はその後、使用権の問題を解決し、2004年10月に改めて立ち上げられた。
Polo Western (ポロ ウェスタン)
1978年に登場。1988年にPOLO COUNTRYに引き継いで終了。
POLO COUNTRY (ポロ カントリー)
カントリー調のクラシックラインで、1988年に登場し、1993年にRRLに引き継いで終了します。
人気のネイティブガウンは、このレーベルから展開されています。
・人気の理由
様々な方面から人気の支持を受けているラルフローレンですが、その理由を簡単に挙げると
・アイテム数の多さ
・各ジャンルにアイテムが存在
・豊富なカラーリング
・多くのコレクターが存在
そして、世界的に知名度を上げた「ロー・ライフの存在も大きくかっています。
ロー・ライフは「Lauren Life」を意味し、ラルフ・ローレンの衣類を熱狂的に愛好し、全身の95%以上をラルフでコーディネートする集団の通称です。正式名は「The Lo-Lifes」
ラルフ・ローレンを「流行り」ではなく「生活」の一部としており、レアなアイテムの披露会、交換会、ベストドレッサー選考会などを行っているほど。
身体にポニーロゴやLO LIFEロゴなどのタトゥーを入れている者も居ます。
彼らが所有するアイテムの多くは、1980年代~1990年代前半のアメリカにて、高額なラルフ・ローレンの商品を買えなかった若者たちが、百貨店で万引きを繰り返していた当時に入手されたものです。
ローライフの面々は、盗んだ衣類を売り払ったり、戦利品と称して自ら着用していました。
これがきっかけで、ラルフ・ローレンというブランドがアメリカの若者の間で注目されるようになります。
ローライフの存在が無ければ、ラルフ・ローレンがストリートカルチャーでこれほどまでに流行る事は無かったと言われる程、影響力がありました。
・古着市場での人気アイテム
年代は新しくとも、常に古着界では高い評価を受けているラルフローレンのアイテムですが、その中でも知名度の高いアイテムもあります。
・総柄ネイティブガウン
1980年代後半ごろから取り入れられている、ネイティブ柄がデザインされたガウンです。
温かみあるカラーから、モノトーンなど有名芸能人も着用していたことから人気が集まり、現在も高値で取引されています。
・ポロベアー
今では、マスコットキャラクターとして愛されていますが登場したのは90年代に入ってから。
テディベアコレクターのラルフ・ローレンの実弟へ、テディベアにブルーのオックスフォードシャツとタータンチェックのタイ、ケーブルニットのセーターを着せ、誕生日にプレゼントしたことがきっかけとなり1991年に『ポロベアー』が誕生しました。
そのポロベアーがデザインされたアイテムは、若者を中心に人気を集めています。
・星条旗セーター
現在、市場価格が鰻登りのセーターで胸の中央にアメリカの星条旗がデザインされており、ここ数年な爆発的に流行ってから品薄になり、なかなか目にすることが無くなりました。
特に、made in USAのものは手に入らないアイテムです。
・半袖ポロシャツ
1972年に登場し爆発的ヒットを飛ばしたポロシャツは、ラルフローレンの代名詞とも言える存在です。
単色カラーにポロのデザイン刺繍がワンポイント施されたシンプルなポロシャツは、年配の方にも認知度が非常に高く、愛用されている方も多いと感じます。
・ポロスタジアムコレクション
1992年に、バルセロナオリンピックのために製作されたレーベルでデザイン性の高さから、 ストリートファッション界で高額で取引されています。
当時、アメリカのラッパー達も好んで着用していたのでそのスタイルのかっこよさからも今日に影響を与えています。
・RRL ヴィンテージサンプリング
RRL(ダブルアールエル)は、ヴィンテージアイテムのサンプリングアイテムを展開しています。
ヴィンテージ古着好きもうなるディテールが判断に使われており、古着と合わせても違和感ないクオリティです。
限定アイテムも多く、RRLコレクターもいるほど世界中のファンを熱狂させています。
いかがでしたでしょうか?
古着界で切っても切れない王道ブランドですが、これから未来のヴィンテージアイテムを作り出していくブランドでもあるので、是非手に取って身につけて頂きたいと思います。
それでは、したっけね!
ハリスツイードについて知識を身につけよう!
こんにちは、くまじゅんです。
本格的に冬のシーズンが到来し、冷え込みも強まってきましたね。
やっと、ニットやコートのウール素材が本領発揮のシグナルが点灯した事でしょう。
さて、ここ1,2年でしょうか90's古着を中心とした「グッドレギュラー」というカルチャーが形成され若者を中心に、活発化してきました。
そして、2020年代のファッションテーマに「ドレス」を多くのブランドが取り入れることから、今流行りのオーバーサイズでスーツのセットアップが人気を博しています。
僕は、30代を迎えたのでなかなか挑戦する気持ちにはなれませんが、改めてスーツアイテムを着たいなと思いました。
そこで、渋い男の必須アイテム「ハリスツイード」良いよなぁ〜と思い今回記事に書いてみました。
僕も何度か所有したことがありましたが、似合わずまだ年齢が追いついてないアイテムだなと手放しました。
でも、手放してもツイードのカッコ良さには惚れてしまうので、その魅力を少しでもお伝えしたいと思います。
・ハリスツイードとは?
「ハリスツイード」というワードは、ちょっと洋服が好きな方でも馴染みのある用語でもあり、ここ数年プチプラアイテムとしても安価で目にすることがあると思います。
ハリスツイード(Harris Tweed)は、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地を意味します。
主に、ヴァージンウールを使用して島内で染色・紡績をし、職人の自宅で人力織機を使用し手織りされている生地のことを指します。
ちなみに「ヴァージンウール」とは、今までに1度も毛を刈ったことのない羊から取れる最初のウールのことです。
羊の一生のうち、たった1度しかとれない貴重な素材で、肌触りが2回目以降より柔らかいのが特徴。
そしてハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみ、ハリスツイードと認められ、また認められたもののみオーブの商標が与えられます。
・ハリスツイードの歴史
ハリスツイードの歴史は長く、約150年以上前に遡ります。
(↑レディ・ダンモア)
1846年レディ・ダンモアがハリス島の職人にマレータータンをツイードで織らせるところから始まります。
(↑マレータータン)
ダンモア夫人は、職人が織るツイードの出来が良く、周囲の評判も良好であったためハリス島の産業として広めようと動き出します。
それから、彼女の熱心な営業や生産方法改善により更に売り上げを伸ばし、ロンドンでも販売されるようになる。
その後、ハリスツイードは社交界での需要も増えていくようになって行きます。
1903年から1906年の間に北のルイス島でツイードを織る産業が本格化し、増え続ける注文に対応するために新しい設備が作られて行きました。
また模造品から保護するために1905年に制定された登録商標法に基づきハリスツイードの名前の登録を申請し、1909年に登録され、1910年に付与されます。
1911年から、ストーノウェイ会議で紡績機械によって作られたもののみ、本物のハリスツイードとする事が定められました。
そして、協会によって認められたものにのみオーブの商標が与えられるようになりました。
かなり厳格な規定が決められており、産業を守る意識がすごく強く感じます。
それから長きにわたり、高級織物として認知度を上げ1960年代にはピークを迎えましたが、1970年代に入ると大量生産の事態に突入し、現在まで生産数が減少しました。
1990年代初頭には二重幅織機、織工の再訓練など新しく、より厳しい品質基準を導入した。それによってより柔らかく、軽いツイードを作ることで近代化に着手します。
1993年に英国議会は伝統的な織物の衰退を避けるため、ハリスツイード条例を制定する。ハリスツイードの技術や製品は国際的な保護のもとに置かれるようになる。
これは、日本で言う無形文化財のような扱いになるのでいかに国の発展に影響を及ぼしたか証明したと思います。
2011年オーブの商標を使用してから100周年の記念として限定のブラックレーベルが作られます。
・タグのマークは何の意味?
ハリス・ツイードのマークは「オーブ&マルチーズ・クロス」(Orb and Maltese Cross)といって、1909年に英国王室から使用許可を得てつくられ、イギリスの高品質毛織物を表す伝統的なシンボルとなっているものです。
「マルチーズ・クロス」(マルタの十字)とは、元々は地中海のマルタ島の騎士団のシンボルで、角が広がっている形の十字です。その後ヨーロッパの王族たちが好んで取り入れてきました。
イギリス王室の標章であるorb(オーブ:宝珠)です。
イギリス王室のオーブとは、エリザベス女王が国会を開催する時に持つ杖の先端についている王位を象徴する標章であり、 Scepter(笏杖)やCrown(王冠)と並ぶREGALIA(王権を象徴する宝器)です。
そして、このイギリス王室の標章オーブは「伝統」を意味し、天体の衛星は「未来」を意味していて、「オーブ(ORB)」のブランドロゴは 「伝統をもって未来を創る」というクリエイティビティを表しています。
ヴィヴィアン・ウエストウッドは「王室をパロディーにしてしまう」というパンク的意味合いがあるらしく、一方では伝統を重んじるハリスツイードは真面目にオーブをロゴマークに使用しています。
・ハリスツイードの基準
厳格に規定が決められている中に、様々な基準が存在します。
協会は「外側表面の50%以上にハリスツイードの生地を使用する(50%ルール)」などの条件をクリアした商品に原則としてブランドの使用を認めています。
そして、この基準と日本のアパレルで問題が起こったことは皆さんもご存知かと。
・ハリスツイード問題
ハリスツイード人気は、世界的に見ても日本が集中的に人気を博しています。
ハリスツイードの2015年の生産量は170万㍍で、うち、日本向けが60%を占めると言われています。
ハリスツイード協会のローナ・マコーレー会長は「日本ほどハリスツイードのテクスチャーや色を気に入ってくれている市場はない。とても重要な市場」と太鼓判を押すほど。
しかしここ数年、低価格帯の洋服を販売する言わば「ファストファッションブランド」で、大量のハリスツイード商品が陳列していたのはご存知でしょうか?
アイテムの一部に、ハリスツイードの生地とタグが付いておりそれが¥2,000〜¥3,000 の低価格で並んでいました。
ですが、高級織物のハリスツイードがこの価格帯で販売していたことは、分かる方には異常な光景だと分かります。
実は、この状況にハリスツイード協会は警報を鳴らしています。
協会は2015年1月、製造元の代理店を通じて50%ルールの順守やブランドタグをハリスツイード生地の上に刺しゅうするように日本の業者に要望を出しました。
理由としては、各ブランドが「外側表面の50%以上にハリスツイードの生地を使用する(50%ルール)」の存在を理解せず、アイテムを作り販売を行なっていたことです。
基準値以下の量のハリスツイードの生地と別の生地を混ぜ、ブランド名を利用した事によります。
これにより、販売するブランドもアイテムの自主規制も行われることになりました。
・年代判別
ハリスツイードも、長い間テーラーなどに親しまれてきた高級生地でヴィンテージモノがたくさん存在します。
ですが、元々生地の生産のみで洋服を作るメーカーでは無いので、百貨店やブランド・テーラーのタグも合わせての判別になるので比較的分かりやすいのかなと思います。
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
・狙うべきヴィンテージツイード
2019年頃から、ハイブランドやデザイナーズブランドで90'sスーツの要素を取り入れるデザインが多くなり、古着のドレスアイテム人気が活発になりました。
ハリスツイードは、古着を知らない方でも認知度は高くツイードをコーディネートに取り入れる10代、20代の若い世代の人気もあります。
選べる幅は広くありますが、やはり全盛期であった1960年代のツイードアイテムを狙うべきだと僕は思います。
現在でも、その生地を使用したアイテムはありますが生地のしっかりとした厚みとウールの質感は、それ以降の年代とは比べ物にならないです。
それに、ハリスツイードから専用の生地を下ろしていたイギリス屈指のメンズブランド「Dunn&co.」が一番輝いていた時代でもあり、名品揃いで価格も手頃なのがいいところ。
流通量が多いと言うことと、着る人を選ぶアイテムでもあるので価格も落ち着いており、¥20,000あればかなり上質なツイードアイテムは手に入ります。
あまりツイードアイテムに力を入れていないお店だと、年代が古くても安く店頭に並んでいることもあるので、タグを見て試着してサイズが合えば、手に入れましょう。
いかがでしたでしょうか?
冬のシーズンに入り、暖かいアイテムを手に入れる良いタイミングですので、良いハリスツイードアイテムを探して楽しんでいただけたらと思います。
それでは、したっけね!
コートはアクアスキュータム派の僕が、提案する理由。
こんにちは、くまじゅんです。
ようやく、冷え込みも強くなり冬物アウターを取り出す時期になりました。
いきなりですがここ数年、Burberry(バーバリー)の一枚袖が若者を中心に人気を博し、古着界では品薄と価格高騰が止まらないように思えます。
確かに、Youtuberの方達が着用し " 希少性 " というワードに飛びつく気持ちも分かりますが、「レアだから買う」というお買い物は、僕自身ちょっと癪に触ると言いますかあまり後味が良くないと思えます。
古着には、洋服の原点になるアイテムが多数存在しており、その一点の生い立ち・歴史を踏まえて希少性や価格の価値が決まり「着てみたい・所有してみたい」と感じ、購入をしてきました。
その" 希少性" だけをファッションに取り入れてしまうと、ファッションとして終わってしまうのではないのかな?と、感じてしまいます。
僕の意見も、捉え方も人それぞれなので一概には言えませんが、数が減少し続けるものなので自分の感性と向き合って古着を選択していただけたらいいな。
堅苦しい意見ですがこの場を借りてお伝えしたいなと思いました。
ということで、前置きが長くなりましたが今回はBurberry(バーバリー)と共に、コートの歴史を築き上げてきたAquascutum(アクアスキュータム) をご紹介します。
僕自身、スーツやシャツなどフォーマルな印象のアイテムは、どうもカジュアルに着こなせないセンスの悪さがありましてワードローブに取り入れないのですが、コートは好きで見つけたら手に取ってしまうアイテムです。
その中でも、トレンチやバルマカーンと色々ありますが王道といえばバーバリーやアクアスキュータムに行きつきます。
僕は、この2つのブランドを選ぶとすると迷いなく" アクアスキュータム(ヴィンテージもの) "
を選んでしまいますね。
バーバリーは、皆が来ていることや値段が高過ぎる事を理由にあまり手に取らないこともありますが、若干タイトな作りのアクアスキュータムの方が僕の好みであることが、第一の理由です。
まだまだ認知度も低いブランドではあるので、語るほど詳しいわけではないですが、僕なりに魅力あるアクアスキュータムを紹介してみたいと思います。
・ブランドの歴史
まずは、アクアスキュータムの歴史から紐解くと創業150年を超える超老舗ブランドで、日本で言う幕末辺りに相当するのでもはや文化を作ってきたブランドと言っても過言ではないでしょう。
1851年に、仕立て人ジョン・エマリーがロンドンの中心地リージェント・ストリート46番地で創業したところから始まります。
ブランド名の由来はラテン語で「水」を表すaquaと「盾」を表すscutumの2語を組み合わせた造語で「防水」を意味から名付けられました。
アクアスキュータムの名が広まり始めたのはクリミア戦争(1853〜1856)の頃で、イギリス軍が上級将校用(将官や佐官を中心とした当時の貴族将校、及び裕福な家庭出身の将校)のコートに、この防水生地で作ったコートを採用されました。
その後「サービスキット」として下士官以下に支給され、機能性と品質の信頼性の高さから知名度が飛躍的に上がります。
そのコートの生地は厚手のウールギャバジン製で水を通さないオイル仕上げの芯地を用いられていました。
(ちなみに、ギャバジン生地はバーバリーの創業者が1879年に発明しました。)
1897年には王室御用達(Royal Warrant Holder)となる。このエドワード7世の影響もあって、家庭向け・ファッション向けにも広められ大衆へと認知度を上げ始めます。
1900年には婦人服部門を設立し、撥水性のケープやコートを売り出し婦人参政権論者の間で広く使われるようになりいわば正装のように使用されるようになりました。
第二次世界大戦では、冬季ヨーロッパ戦線を中心にした戦いにおいて、王立海軍や王立空軍の将兵が同社のコートを着用し戦闘に使用されます。
そして終戦後に生まれたのが、同社のトレンチコートの型として有名である「キングスゲート」の基となった「キングスウェイ」です。
戦場で生まれたトレンチコートは、映画スターたちに着用されることで、男らしくも優雅なファッションアイテムへと変貌を遂げました。
アクアスキュータムのトレンチコートはタフにしてエレガントな男のアイコンとなったのです。
1980年代に自動車の内装部品を製作したこともありました。
(三菱デボネア アクアスキュータム)
・ブランドの特徴
バーバリーのトレンチコートも有名ですが、アクアスキュータムはバーバリーよりも早く創業し、世界初の防水ウール生地の発明をしたブランドでもあります。
共に軍への納品を行うなど品質、信頼性は優れ現在も150年以上続く老舗ブランドになったことはその証です。
クラブチェック柄
アクアスキュータムの特徴の1つといえば、クラブチェック柄です。
この柄は1976年に創業125周年を記念して発表されました。
製品にシンボルとしてあしらわれているのが、アクアスキュータムのハウスチェックである「クラブチェック」です。
本来、イギリスにおいて貴族的スポーツとされるハンティングスタイルにおいてのスポーツコートに多用されるチェック柄を採用しています。
クラブチェック柄があるコートは、1976年以降の製品と判断できるので1つの目安となります。
・定番モデル
・トレンチコート
Kingsway (キングスウェイ)
1930年に誕生したアクアスキュータムのキングスウェイは、世界で初めてモデル名が付けられたトレンチコートといわれる歴史的名作です。
Kingsgate (キングスゲート)「Kingsway」は同社におけるトレンチコートの基本とされている型であり、その後「Kingsgate」に発展した。その後モダンなシルエットに改良され、名称も再度「Kingsway」に改められている。
・バルマカーンコート
LEIGHTON (レイトン)
アクアスキュータムのバルマカーンコート(日本名 ステンカラーコート)で、定番モデルと言えばLEIGHTON (レイトン)です。
デザインもシンプルに、さりげなくクラブチェック柄が顔をのぞかせる品のあるコートです。
ヴィンテージでも、よく見られるモデルとなります。
・生地
Aqua5 (アクアファイブ)
1959年にアクアスキュータムを象徴するはっ水生地“Aqua 5”が誕生
。はっ水、はつ油、引き裂きへの強さ、長綿、厳選された天然素材の5つの特徴を備えた意味を持つ
・AquaLene (アクアライン)
1970年代辺りに扱われたと考えられる生地で、綿とビスコースの混紡生地を使用している。
・Wyncol.D711
1953年、人類初のエベレスト登頂に成功したエドモンド・ヒラリーが登頂の際に着用したコートに使われた素材の名称。
・年代判別
ヴィンテージ古着を探すには欠かせない年代判別の情報は、アクアスキュータムも同様知っておくべき知識です。
(↑1904年 広告)
〜1940年代
(↑1930's Aqua scutum)
1959年〜Aqua 5 タグ
1970年代 アクアライン登場
1970年代後期 ワラント復活
1980年代 カラフル&カナダ製登場
別注タグ
1990年に、日本の企業レナウン(2020年倒産)に買収される。
その後ワラントが、剥奪されたとされる。
・ヴィンテージ市場
ここ2015年頃から、ヨーロッパヴィンテージ市場がアメカジ古着の勢いを圧倒し始めてから、シルエットが新鮮なヨーロッパミリタリーや裁縫がきめ細やかなドレスアイテムを見る機会が多くなりました。
中には、ここ1,2年で目まぐるしい価格高騰が続くアイテムも増えてます。
オールドバーバリーも一概ではなく「cotton100%」「一枚袖」を中心に店頭から消え、価格も上がりました。
一方、アクアスキュータムは2020年現在ではトレンチ・バルマカーンコートのゴールデンサイズ(36〜40)でも、¥20,000以下で購入することが出来ます。
バーバリーと引けを取らない品質の高さやシルエットの上品さ、しかもまだまだ素材や種類を選び放題でかなり穴場なブランドだと確信しています。
アクアスは、ブリティッシュスタイルを好む玄人向けかと思いますが、綺麗なAラインシルエットが魅力的なので合わせやすく、使いやすいです。
ヴィンテージアクアスでもシルク100%やカシミヤ100%も存在しますが、バーバリーのものとは価格も良心的でいろんな種類を集められるのでオススメします。
現在も、様々なブランドが行っている「別注品」を見つけるのもかなりオススメ!
ヴィンテージモノだと、百貨店やセレクトショップやテーラーからの別注で販売していたアイテムがあり、情報も圧倒的に少なくレア度も高いので見つける価値あります。
どれが別注品?というのはタグで判断することが出来ます。
別注品は、表地・裏地の素材の違いやパーツのディテールなどでも判断出来るので、見比べてみて頂きたいです。
いかがでしたでしょうか?
古着ブームもまだまだ続き、今まで手にして来なかったアイテムに火がつき価格が高騰する時がやってくるでしょう。
その時は、アクアスキュータムも品質の高さから対象では無いかと僕は思います。
ですので、選べる今のうちに自分に合ったアクアスキュータムを手に入れるチャンスですのでぜひ探してみてください!
それでは、したっけね!
ヴィンテージチノは、ミリタリーから入門するべし
こんにちは、くまじゅんです。
メンズ・ウィメンズファッション共に、パンツの主力アイテムとして認知されている通称" チノパン " は、様々なファッションブランドから毎年定番アイテムとして、ラインナップされています。
昔は!おじさんが履いているズボンの認知度が高いので、若い人が履いてる印象はほとんどいなかったです。
ここ最近になって、よく目につくように思ってきたのも時代の流れなのでしょう。
そんなチノパンですが、元々ミリタリーの軍服だったという事はご存知でしょうか?
今回は、チノパンを紹介したいと思います。
チノパンとは?
18世紀、インドに駐留していたイギリス軍は、彼らの白い軍服が敵から目立ってしまうという欠点があり、戦闘には不向きなユニフォームだったのでインドの土地の色そっくりな色に染め上げたことからチノの歴史は始まり、ミリタリーアイテム初めてのカモフラージュ柄となりました。
名前の由来
1898年、アメリカ・スペインの米西戦争で勝利したアメリカは、フィリピン駐在用の軍服を中国から大量に仕入れました。
この時、スペイン語で中国を" chino(チノ)" と呼んでいたところから名前の由来が来ています。
ですが、実際に実戦で本格投入されたのは第二次世界大戦中の1941年からでした。
オススメのミリタリーチノは?
ぼくも、古着チノ色々履いてきましたが結局一番心地いいのは、ミリタリーに行き着きますね。
肉厚のコットン生地に、太さやシルエットを楽しめるミリタリーチノは気軽に履けますし、育てる楽しみが味わえるので、サンプリングのチノよりオリジナルに行き着きます。
・アメリカ軍M-41チノ
第二次世界大戦中の1941年に開発されたアメリカ軍のチノパンは、ここからチノの認知度が世界的に広まったと言っても過言ではありません。
高密度コットンチノクロスにより、独特の光沢感を持った生地を使用し、耐久性にも優れている。
両玉緑コインポケット、バックポケット
1940年代初期→メタルボタン、両玉緑ポケット
アウトシームがダブルステッチ
M-1943→1942年〜1943年に支給されていた希少モデル。片玉緑ポケット、ガスフラップ、シングルステッチ、尿素ボタン
M-1945→最後のダブルステッチ、両玉緑ポケット
ベルトループが細くて長い(M1941〜M1951までのディテール)
1950年代のチノも改良が重ねており、ベルトループが太く短くなり、50年代後半になるとジッパーフライが登場します。僕は50年代の極太ドカンのディテールも好きなので好んで履いていました。
・フランス軍
今一番脂が乗ってるチノではないでしょうか?
ファッション系youtuberさん達がこぞって紹介し、人気と価格がうなぎのぼりで全然見つからない印象です。
通称「M-52」と呼ばれているこのチノは1950年代〜1960年代半ばまで使用されていました。
太いストレートでツータックのシンプルなディテールでスタンダードなスタイルのパンツですが、シルエットが綺麗なのが人気の理由でしょう。
このM-52は、前期・後期で別れており、それはバックポケットで判断できます。
前期→フックタイプ
( ↑ショーツも存在します。ディテール変わらず)
後期→フラップポケット
複数の工場が生産を受け持っているため、1着ずつ表情が違うのも面白いです。
有名な「M-47」のジャケット・パンツは、アメリカ軍の軍服を元に製作されたと言われておりチノも同様にサンプリングされたのではないでしょうか。
・ギリシャ軍
ヴィンテージミリタリーアイテムの中でも、あまり数が出回っていないギリシャ軍ですがチノパン結構オススメです。
アメリカ軍の太いストレートのシルエットと比べて、細めでスタイリッシュなギリシャ軍のチノはファッションアイテムのようにサラッと履けるかなりのイケメンパンツ。
シルエット的にディッキーズ874のように思えて、生地はバキバキのチノクロスではなく柔らかいコットン生地。
ヨーロッパ古着のパンツでよく見られるバックポケットが右のみの方ポケ仕様で、どこかアメリカ軍の似たようなディテールがあるかと思いきや、オリジナルな仕様なので面白い一着。
掘られる前に、チェックしてください。
・イタリア軍
第二次世界大戦では、武器よりも白旗を量産していた。
砲弾よりも多くワインを戦場に運んだ。
戦って戦死する兵より脱走、降伏する兵の方が圧倒的に多い。
など、数々の逸話を持ち最弱軍隊など異名を持つイタリア軍ですが、ヴィンテージミリタリーアイテムでは様々な名作を世に送り出している国でもあります。
ファッションの聖地でもあるイタリアは、ミリタリーウェアにもその精神が垣間見えクオリティの高いアイテムが数多く存在します。
チノパンも存在し、1970年代頃までのものは厚手のコットンチノクロスを採用し、ポケットはシームのステッチに沿って取り付けられスタイリッシュな印象に。
強くテーパードの効いたシルエットに、裾裏は当て布で補強も施された作り。
シンプルな作りですが、他にはない雰囲気を持ったチノパンでイタリア軍のミリタリーアイテムも含めてオススメです。
合わせやすいアイテムとは?
チノパンは、おじさん臭い印象も強く苦手意識のある方もいるかと思います。
実際、蓋を開けてみると配色やサイズバランスに問わず何にでも合わせやすく、失敗しずらい万能アイテムなんです。
その中から、すぐにでも手につけやすい組み合わせを紹介したいと思います。
・ミリタリージャケット+チノ
チノパン自体、ミリタリーアイテムですのでしっかりハマることは間違いありません。
ですが、一歩間違うとコスプレ感満載で恥ずかしい思いをするので上下同色を避けてカーキ色のミリタリーシャツやジャケットでメリハリをつける事をオススメします。
インナーに、男らしく白TやプリントTで遊んでみるのもいいのでは?
・ブラックニット+チノ
ニットアイテムも、どんなカラーでも型にはまりますが黒のニットを入れると大人な印象になり、全体が引き締まるコーディネートになります。
足元を黒のスニーカーや革靴を足すと、よりバランスが良くなるでしょう。
冬場は上からコートを羽織っても様になりますね。
・グレーパーカー+チノ
王道アメカジのコーディネートは、最近見かけないので今のトレンドを気にせずアメカジスタイルでまとめるのも、カッコいいです。
チャンピオンやラッセルのパーカーに、足元をニューバランスでまとめるとアスレチック感ある軽快な印象になります。
太さのあるアメリカ軍チノとの相性がいいですね。
・白シャツ+チノ
この紹介した中で、一番清潔感のあるコーディネートではないでしょうか?
間違いない組み合わせですが、細めのアイテムだとカッチリし過ぎてフォーマルな印象が強くなり苦手な方もいると思います。
その場合、シャツも1サイズ上げてゆったりカジュアルにまとめるOK。
バンドカラーシャツを選択すると、クラシックな印象を付けられるのでオススメです!
・バスクシャツ+チノ
これもコスプレじゃない?と感じる方もいると思いますが、僕はアリかなと思います。
有名ブランドセントジェームスやオーシバルのバスクシャツは、カラーリングが豊富にあるので、スペルガのスニーカーを足元に入れて色で季節感を楽しむのもいいでしょう。
・レザージャケット+チノ
男らしさを演出するには、最高のアイテムと思います。
ライダースジャケットに、太ボーダーTでブーツを履いてアウトロースタイルでまとめるのは僕の好みです。
チノとの相性が良いので、中に強めのカラーをインナーに入れてもまとめてくれるのでオススメです!
いかがでしたでしょうか?
チノパンの歴史も奥深く、シンプルながらも現代まで愛されるアイテムです。
人気に火がつき、価格が高騰しているM52もいいですがいろんな国の軍でチノパンは製作されているので、新しい出会いのために開拓してみて頂きたいと思います!
それでは、したっけね!
古着の知識を身につける3つの方法
こんにちは、くまじゅんです。
最近、周りが古着を着ているから、古着に挑戦してみたい!と意気込み、最初にぶつかる壁が「ジャンル広くない?」ということ。
ファッションとして古着を見ると、その振り幅の広さに圧倒されなかなか手を出さないという方は多いのかと思います。
実際に、僕も友人に言われることがあり「どうやって知識を深めたの?」と質問をされたことがありました。
今回は、そんな古着の知識を深めたい方に向けて発信していきたいと思います。
なぜ、古着の知識を身に付けたいのか?
10代の頃「おしゃれになりたい!」「かっこよくなりたい!」とファッションに目覚めて、雑誌やSNSをチェックして見よう見まねで、格好を真似て身につけていきますよね。
ただ、古着の場合同じくファッションアイテムとして着てみたいけど、色々なリスクを感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たとえば、
・古着の知識が無いと恐れてしまう
・中古品を買うリスクに直面
・ブランドを意識してしまう
・合わせ方が分からない
・偽物があるかもしれない
色々な側面で、覚えたい物の捉え方は変わりますが、自分はどのくらいの知識が欲しいのか知識が欲しいと言っても、それがどれくらいの量が欲しいのかで覚え方が変わってきます。
今回はそう行った部分に焦点を合わせてお話ししていこうと思います。
僕自身、体験した学んだ3つのポイント
僕は、18歳の頃友人のきっかけでファッションに目覚めて、当時お金もなかったのでリサイクルショップで服を買うところから古着と出会い、そこからどっぷり魅力にハマって10年以上愛用し続けています。
僕は、古着に触れている時に一番幸せを感じもっと学びたいという意識が強く今も変わりません。
それは、古着を知り始めた時からそのように思っていました。
もっと学びたいけど田舎暮らしなので、なかなか古着屋さんへ気軽には行けないから何をしよう?と考えた時、とにかく情報を集めないと思い実践していたことが3つあります。
① 古着屋スタッフに質問・試着をし続ける
② 雑誌など紙媒体から情報を得る
③ SNSで情報発信者を真似てみる
まず、①は一番当たり前なことですがお店の人に、気になることを聞きまくることが一番勉強になります。
「これはいつの年代のものですか?」「これは何軍のアイテムですか?」など、知らないことはプロに聞くがおススメです。
そして、自分で着用してみてどういうディテールなのか、生地の肌触りやシルエットなど自分の肌で体感することで、もっとそのアイテムについて知ることが出来ます。
ミリタリー→
どんな戦争で使用された服、付いているポケットの理由、その国の軍の強さ等
ワーク→
どんな仕事に使われていたのか、今のどんなファッションアイテムにサンプリングされているのか、どういう理由のディテールなのか等
ロックTシャツ→
いつの時代のバンドなのか、どんな時代背景で音楽性はどういうものなのか等
古着一着から、いろんな情報が詰め込まれているので歴史・カルチャーなど色々な知識を学ぶことが出来ます。
詳しい古着屋さんは、なんでも教えてくれるので行きつけのお店を1つ作って通ってみて下さい。
②は、僕が元々雑誌が好きでよく本屋さんに立ち読みしに行ってて、「古着」なワードが入っている本は、気になって読んでました。
特に、古着専門に特集を組まれている雑誌は買って家で読み返し続けてます。
雑誌の情報は、的確なものも多く当時の流行りの古着が色濃く残るので、今ではなかなか得られない情報も多数あります。
僕がハマりだした頃、ネットに情報があまりなかったのでアナログな情報収集がメインでしたが、それが今の自分の知識になってるのは事実。
過去の記事に、僕が古着を学んだバイブル本を紹介してますので是非読んでみてください。
③は、みなさん当たり前のように利用しているSNSの情報発信者を探してチェックすることです。
主に、写真掲載が多いのでコーディネート中心に学べると思います。
有力な情報提供してる方も多いので、ホント便利になってきました。
いかがでしたでしょうか?
周りの目を気にしたり、合わせたいという理由だどなかなか身につくには時間がかかると思いますが、やっぱり楽しいと思うことが一番理解しやすいのではないかなと感じます。
何事もそうですけど、ただ漠然と覚えたい!だけだとなかなか知識は身につかないもの。
ですが、ファッションアイテムとしての洋服はデザイン重視でそのディテールに意味をなさないモノが多いです。
それに比べて、古着はかつて道具として利用する為、利便性を高める為に作られたディテールがあったりと、なぜそこにそのパーツが付いているのか理由があるものが沢山あります。
しかも、その利便性の高さは今日のファッションアイテムのデザインソースとして採用され、落とし込まれています。
そう考えると、知りたい!と思うようになりますよね?
一見、トレンドのファッションアイテムに見えますが、そこには歴史が詰まっていてそれを知ると、よりその服に愛着が湧いてくると思います。
今の時代、大量生産・大量消費で安くチープなモノが市場に溢れかえり、壊れたら捨てるとモノを大切にしない方が多く感じます。
そうではなく、自分に合ったものをしっかり吟味し、良いものを長く使う先人の教えを見つめ直す。
今の日本に忘れ去られてしまったことを古着を通じて、体感してもらいたいなと僕自身そう思います。