古着の王道ラルフローレンは、なぜ人気を博しているのか?を徹底的に調べてみた。
こんにちは、くまじゅんです。
グッドレギュラー古着が賑わってる中、僕は淡々と自分の好きな古着の記事と書いてきました。
ですが、肝心の王道ブランドを取り上げていなかったことを思い出し、今回はみんな大好き「ラルフローレン」について発信しようと思います。
僕自身、結構好きですブランド内のレーベルを好んで着て来てまして、万能で使いやすいので「古着界の白飯」と私は豪語してます。
古着とはず、親の世代さえ知名度の高いラルフローレンですが、知らなかった事も沢山あるので面白いブランドだなと今一度感じました。
それでは、ラルフローレンについて紹介していきます。
・ブランドの生い立ち
創業者のラルフローレンは、ニューヨーク市立大学バルーク校にて2年間ビジネスを学ぶが中退。
1962年から1964年までアメリカ陸軍に入隊。除隊後、セールスマンとして古着でも有名なブルックス・ブラザーズに入社します。
(↑創業者 ラルフローレン)
その後、1967年にネクタイメーカーのボー・ボランメル社にデザイナーとして入社したラルフローレンは、幅広のネクタイをデザインし一躍脚光を浴びる。
1968年、ノーマン・ヒルトンの財政的支援のもと独立し、「ポロ・ファツションズ」を設立し、自身のブランド「ポロ (Polo)」をスタート。
ここから、ラルフローレンのブランドがスタートします。
彼はすぐに頭角を表します。イギリスとアメリカのトラッドスタイルをミックスしたコンセプトを提唱し、1972年に代表作であるカラーバリエーション豊富なポロシャツが大ヒットして成功を収めます。
そして、その功績を讃えて1976年にメンズ、1973年に、服飾業界の名誉ある賞「コティ賞」を受賞する事になります。
1977年、映画『アニー・ホール』にてヒロインのダイアン・キートンがラルフ・ローレンの衣装を着用し、“アニー・ホール・ルック”として一世を風靡します。
2006年3月30日、東京・表参道にアジアのフラッグシップストアとなる「ラルフ ローレン表参道(RALPH LAUREN Omotesando)」をオープン。白壁で造られた佇まいから、ブランドファンの間では「ホワイトハウス」の愛称で親しまれるようになります。
2013年11月14日、「ラルフ ローレン表参道」に併設されていた「RUGBY RALPH LAUREN CAT STREET」の跡地に、「RRL」の日本初となるフラッグシップストア「RRL表参道」がオープンします。
2017年、日本ではEXILEのAKIRAが、アジア人初となるラルフ・ローレンのアンバサダー、公式イメージモデルに選ばれます。
これは、ラルフローレンのヴィンテージの服を着ているAKIRAの自費出版の写真集がラルフ・ローレン会長の目に留まって指名されたと言う経緯がありました。
・レーベル
ラルフローレンには、洋服のみならずライフスタイルを提案するラインなど、様々なレーベルが存在します。
今回は、古着な関係あるレーベルを抜粋して紹介して行きます。
POLO RALPH LAUREN (ポロ ラルフ ローレン)
通称:Blue Label (ブルー レーベル)。ポニーのロゴマークで知られる、最も普及されて主軸となっている定番ラインです。
現在の布タグは、薄いブルー地に黄色の大文字で「POLO RALPH LAUREN」と表記されていますが2015年以前の布タグは、紺色地にシルバーまたは白文字で「Polo by Ralph Lauren」と表記されていました。
古着で人気なアイテムだと、星条旗セーターやポロベアーアイテム、ポロシャツがあります。
RRL (ダブル アール エル)
POLO COUNTRYの後継ラインとして1993年に登場し、アメリカやヨーロッパのヴィンテージウェアを追求したラインです。
誕生のきっかけは、ヴィンテージマニアとしても有名なラルフ・ローレンが、ヨーロッパでリーバイスのヴィンテージものを買おうとしたが、既に日本人バイヤーによって買い占められていました。
これを残念に思ったラルフ・ローレンは、「それならば自分自身でヴィンテージスタイルを作ろう」と決意し、RRLラインをスタートさせます。
RRLのネーミングは、コロラド州に所有する「RRL牧場」(ラルフ・ローレンと、妻・リッキーの頭文字を取って名付けられた牧場)をそのまま使用した。 日本へも1994年に上陸し、多くのファンを獲得して大流行となります。
しかしラルフ・ローレンが描いていたコンセプトとは大きくかけ離れ服の作りが大きかったことと、価格帯も低かったために、当時アメリカでも日本でもオーバーサイズが流行っており、ストリートファッションとして着られるようになっていました。
これを不服に思ったラルフ・ローレンは、1998年秋より生産中止の処置を取ることにします。
しかしその後、ヨーロッパと日本の強い要望に応え、2001年に復活を果たす事になりました。
復活後のRRLはサイズ感が小さくなり、価格帯も高額に設定されますが、復活前の第一期RRLの方が、布タグの両脇に星が3つずつ並んでいるため「三ツ星タグ」と呼ばれ、古着業界では価値・人気共に評価が高く付けられています。
DOUBLE RL LIMITED EDITION (ダブル アール エル リミテッド エディション)
RRLにてたまにリリースされる期間限定もののコレクションで、Polo Westernのアイテムの復刻なども行っています。
RALPH LAUREN VINTAGE (ラルフ ローレン ヴィンテージ)
ラルフ・ローレンが他のブランドからセレクトした古着シリーズ。ラングラー、ボルサリーノ、レッドウィングなど、様々なブランドの大昔の良質なアイテムを取り扱っています。
POLO GOLF (ポロ ゴルフ)
Polo by Ralph LaurenやPOLO SPORTのゴルフ用サブライン。1994年に日本に初上陸。
Purple Label (パープル レーベル)
1994年に登場しBlack Labelよりも更に上級に位置する富裕層向けの"最上級ファーストライン"で、全てイタリア製の最高級のファブリック(布地)を使用するこだわりの強いラインです。
布タグは紫地で、表記は「Ralph Lauren」のみで、初期のパープルレーベルはメンズ&レディースのラインで布タグ表記は「Ralph」と「Lauren」の文字の間にポニーロゴがあり、生産国もイタリアではなくアメリカでした。
POLO SPORT (ポロ スポーツ)
ポロスポの愛称で知られるPOLO SPORTは1993年にデザイナーのマイケル・タピア(Michael Tapia)の手によってメンズ、レディース、キッズのラインとして誕生します。
その後、レディースものは「RALPH LAUREN POLO SPORT」として分離し、1998年にRLX(メンズ&レディース)に統合されて一旦終了。しかしこのわずか5年の間にリリースされたポロスポのアイテムは、そのPOPなデザイン性から非常に人気があり、ブランドライン終了後も古着業界にて需要が高く、2015年秋にメンズ、レディース、キッズの3種類で復活した。
これに伴い、今度はRLX(メンズ&レディース)の方がPOLO SPORTに逆統合されて終了します。
かつてのPOLO SPORTにはロゴマークが複数あり、その中でもアメリカ国旗マーク付きのロゴデザインが非常に人気が高かったが、復活後のPOLO SPORTは国旗マークが無い方のデザインを採用してしまったため、かつての人気を得ることが出来ずに業績不振にあえぎ、2016年秋冬モデルを最後に、復活からわずか1年で再終了。
POLO JEANS COMPANY (ポロ ジーンズ カンパニー)
1996年に登場したラルフ・ローレンが息子の世代のために作ったヤングとキッズ向けジーンズカジュアルラインです。
メンズ、レディース、キッズが存在した。メンズに関しては服の作りが大きめで、最初からオーバーサイズで着てもらうことをコンセプトに作られていました。
最初は、POLO SPORTラインの中のデザインデニム部門としての登場でした。
そのため、内側のタグはPOLO SPORTなのに外側のデザインはPOLO JEANSというものが存在することになり、間もなくしてPOLO JEANS COMPANYラインとして独立したが、独立直後には、内側のタグはPOLO JEANSなのに外側のデザインはPOLO SPORTという逆のパターンのものも少量生産された。2007年に終了。
RLX (アール エル エックス)
1998年、POLO SPORTよりも更にテクニカルな機能を追及したスポーツウェアラインとして、当初は「RLX POLO SPORT」の名で登場しました。
ライン名の由来は「エクストリーム (Extreme)」の「X」。POLO SPORTは同ラインに統合。しかし、POLO SPORTが2015年秋に復活したことにより、今度はRLXの方がPOLO SPORTに逆統合され、同年秋冬モデルを最後に終了となりました。
その後、POLO SPORTが2016年の秋冬モデルを最後に再び終了となったため、RLXも同じ2016年秋冬モデルでのみ限定的に復活し、新作ダウンジャケットを発表しました
なお、ゴルフ用セカンドラインの「RLX GOLF」だけは存続しています。
RUGBY (ラグビー)
2004年10月に登場したPolo by Ralph Laurenの弟分にあたる低価格ライン。
メンズとレディースのヤング(16歳〜25歳)が対象で2010年9月に日本に初上陸しますが2013年に終了。
DENIM & SUPPLY (デニム アンド サプライ)
2011年に若い世代向けのカジュアルラインとして登場します。
2012年に原宿のキャットストリートに日本初(世界では2番目)となるフラッグシップストアがオープンしますが2017年に「POLO RALPH LAUREN」に集約されて終了となりました。
CHAPS Ralph lauren (チャップス ラルフローレン)
古着界でも認知度が高い、ラルフ・ローレンの低価格な大衆向けディフュージョン・メンズラインとして1978年に登場しました。
当初は「RUGBY RALPH LAUREN」の名前でスタートする予定だったが、土壇場でRUGBYの名称に使用権の問題が発生し、やむなく「CHAPS RALPH LAUREN」に変更して立ち上げられました。
「RUGBY」の名称はその後、使用権の問題を解決し、2004年10月に改めて立ち上げられた。
Polo Western (ポロ ウェスタン)
1978年に登場。1988年にPOLO COUNTRYに引き継いで終了。
POLO COUNTRY (ポロ カントリー)
カントリー調のクラシックラインで、1988年に登場し、1993年にRRLに引き継いで終了します。
人気のネイティブガウンは、このレーベルから展開されています。
・人気の理由
様々な方面から人気の支持を受けているラルフローレンですが、その理由を簡単に挙げると
・アイテム数の多さ
・各ジャンルにアイテムが存在
・豊富なカラーリング
・多くのコレクターが存在
そして、世界的に知名度を上げた「ロー・ライフの存在も大きくかっています。
ロー・ライフは「Lauren Life」を意味し、ラルフ・ローレンの衣類を熱狂的に愛好し、全身の95%以上をラルフでコーディネートする集団の通称です。正式名は「The Lo-Lifes」
ラルフ・ローレンを「流行り」ではなく「生活」の一部としており、レアなアイテムの披露会、交換会、ベストドレッサー選考会などを行っているほど。
身体にポニーロゴやLO LIFEロゴなどのタトゥーを入れている者も居ます。
彼らが所有するアイテムの多くは、1980年代~1990年代前半のアメリカにて、高額なラルフ・ローレンの商品を買えなかった若者たちが、百貨店で万引きを繰り返していた当時に入手されたものです。
ローライフの面々は、盗んだ衣類を売り払ったり、戦利品と称して自ら着用していました。
これがきっかけで、ラルフ・ローレンというブランドがアメリカの若者の間で注目されるようになります。
ローライフの存在が無ければ、ラルフ・ローレンがストリートカルチャーでこれほどまでに流行る事は無かったと言われる程、影響力がありました。
・古着市場での人気アイテム
年代は新しくとも、常に古着界では高い評価を受けているラルフローレンのアイテムですが、その中でも知名度の高いアイテムもあります。
・総柄ネイティブガウン
1980年代後半ごろから取り入れられている、ネイティブ柄がデザインされたガウンです。
温かみあるカラーから、モノトーンなど有名芸能人も着用していたことから人気が集まり、現在も高値で取引されています。
・ポロベアー
今では、マスコットキャラクターとして愛されていますが登場したのは90年代に入ってから。
テディベアコレクターのラルフ・ローレンの実弟へ、テディベアにブルーのオックスフォードシャツとタータンチェックのタイ、ケーブルニットのセーターを着せ、誕生日にプレゼントしたことがきっかけとなり1991年に『ポロベアー』が誕生しました。
そのポロベアーがデザインされたアイテムは、若者を中心に人気を集めています。
・星条旗セーター
現在、市場価格が鰻登りのセーターで胸の中央にアメリカの星条旗がデザインされており、ここ数年な爆発的に流行ってから品薄になり、なかなか目にすることが無くなりました。
特に、made in USAのものは手に入らないアイテムです。
・半袖ポロシャツ
1972年に登場し爆発的ヒットを飛ばしたポロシャツは、ラルフローレンの代名詞とも言える存在です。
単色カラーにポロのデザイン刺繍がワンポイント施されたシンプルなポロシャツは、年配の方にも認知度が非常に高く、愛用されている方も多いと感じます。
・ポロスタジアムコレクション
1992年に、バルセロナオリンピックのために製作されたレーベルでデザイン性の高さから、 ストリートファッション界で高額で取引されています。
当時、アメリカのラッパー達も好んで着用していたのでそのスタイルのかっこよさからも今日に影響を与えています。
・RRL ヴィンテージサンプリング
RRL(ダブルアールエル)は、ヴィンテージアイテムのサンプリングアイテムを展開しています。
ヴィンテージ古着好きもうなるディテールが判断に使われており、古着と合わせても違和感ないクオリティです。
限定アイテムも多く、RRLコレクターもいるほど世界中のファンを熱狂させています。
いかがでしたでしょうか?
古着界で切っても切れない王道ブランドですが、これから未来のヴィンテージアイテムを作り出していくブランドでもあるので、是非手に取って身につけて頂きたいと思います。
それでは、したっけね!