今が狙い目!? 実用的なマウンテンパーカーを楽しむ秘訣教えます!
こんにちは、くまじゅんです。
まだまだ冷え込む冬の季節で、アウター必須な寒さが続いています。
今回は、一度人気がひと段落したマウンテンパーカーにフォーカスして行きたいと思います。
筆者も、一時期マウンテンパーカーがマイブームで集めていた時期がありました。
現在では、ハイスペックなミリタリーアイテムに着目されているので、あまりクラシックなアウトドアを着てる方はあまり見られませんが、なかなか面白いジャンルなので取り上げて行きます。
・マウンテンパーカーとは?
今やアウトドアアイテムの代名詞になり、市民権を得ているマウンテンパーカーは、登山用シェルアウターの事を意味する用語です。
現在では、人気の高い【ザ・ノースフェイス】や【パタゴニア】【エルエル・ビーン】などのアウトドアブランドから、数多くのアイテムが取り揃えてあります。
機能性も充実しており、撥水性・保温性・透湿性・耐久性なども高く【GORE-TEX】などの高機能素材を搭載した万能アイテム。
冬場のアウターや野外フェスなどで役立つため、クローゼットに一枚は当たり前のように備わってると思います。
・マウンテンパーカーの歴史
アウトドアウェアの原点を辿ると、ディテール等を踏まえるとハンティングジャケットが起源に行き着きますが、現代のマウンテンパーカーのようにナイロンシェルのアイテムは、1960年代頃に登場します。
ダウンジャケットに力を入れ展開しているブランド【GERRY(ジェリー)】や数年前にヒットしたアウトドアブランド【SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)】や【EDDIE BAUER(エディーバウアー)】を筆頭に、数々のブランドが登場して行きました。
1976年には、アウトドアギアに防水透湿性素材【GORE-TEX(ゴアテックス)】を使用したアイテムが登場し、ウエアにも搭載され認知度も上がります。
そこから今日に至るまで、さまざまな高機能素材を使用したアイテムが登場しました。
・狙い目の理由
狙い目の1番な理由は、人気が下火になってるからが古着好きの意見です。
やっぱり、みんなと同じ格好はしたくないですからね。
それと、今日はヨーロッパ古着に目が行きがちですがアメリカ古着への原点回帰を含めます。
価格帯もお手頃、カラーバリエーションも豊富で各ブランドのディテールの違いを着比べるのが面白いジャンルなので、楽しいんです。
それでいて機能的なので、文句ないですね。
・ヴィンテージマウンパのディテール
今では当たり前の機能ばかりですが、現在のアウトドアウエアにつながるディテールが詰まっており、ブランドによって味付けがされているのも面白いです。
まずは、各社のディテールを紹介していきます。
・マップポケット
その名の通り、地図をしまうポケットとして使用されておりハンティングジャケットでも同じディテールが存在しており、名残がマウンテンパーカーでも見られます。
背面にポケットが装着されており、新聞紙などを入れると防寒対策にも使用することができます。
個人的に、1970年代ごろのマウンテンパーカーで涙タロン使用されたものが好きですね。
ちらっと涙タロンが見え隠れする感じが、たまらんです。
・ドローコード
ミリタリーアイテムでも見られるパーカーのフード部分や、ウエストの絞りで使われる紐の事を言います。
フード部分のドローコードにレザーのアジャスターが付いているのも、洒落が効いてて素敵です。
・ラグランスリーブ
トレンチコートでもお馴染みのスリーブですが、本来は肩の可動域を広く取るために考えられており、着脱のしやすさもあり機能性を重視した形なんです。
・ハンドウォーマーポケット
Pコートでも存在するディテールで、モノを入れるためではなく手を入れて防寒を行うためのポケットを意味します。
物入れのポケットは、フラップポケットがあるのでそちらを使用します。
・60/40(ロクヨン)クロス
SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)か1968年に60/40(ロクヨン)マウンテンパーカを発表した頃から使用されている生地の名称です。
60/40クロスとは、コットン60%を横糸、ナイロン40%を縦糸に織り込み、コットン60%ナイロン 40%の黄金の比率で製作された生地を意味します。
コットン100% よりもゴワつかず、ナイロン100% よりも摩擦に強い、独特の風合いと光沢を持ち、着るほどに味わいが増し水分を吸うと横糸のコットン糸が膨張して織目を塞ぎ、防水・防風効果を高めます。
・ベルクロ(マジックテープ)
ベルクロは、スイスのジョルジュ・デ・メストラル (George de Mestral) が1941年にアルプスを登山したとき、自分の服や愛犬に貼り付いた野生ゴボウの実にヒントを得て1948年に研究を開始し1955年に認定されました。
今ではお馴染みのベルクロですが、歴史は合成繊維が登場した1950年代とそこまで古いものではありません。
ちなみに「マジックテープ」の名称は、日本の企業が商標登録しています。
・主なブランド
1970年代突入とともに、様々なブランドからマウンテンパーカーが登場しました。
その中から、いくつかブランドを紹介したいと思います。
・SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)
1965年にアメリカ リッチモンドで創業したアウトドアブランドで、1968年にマウンテンパーカーの元祖とも言える【60/40 MOUNTAIN PARKA】を誕生しました。
現在も、made in USAを貫き変わらないデザインで作り続けています。
ザ・ノースフェイスのブランド初期はシエラからOEM生産していたことは有名な話です。
ヴィンテージのタグは、デザインされた木の本数で年代が分かれており「7本」だと70年代、「8本」だと80年代です。
・WOOLRICH(ウールリッチ)
1830年にアメリカ ペンシルベニア州で創業したブランドで、主にウール生地を使ったブランケットやジャケットなどを製造・販売しています。
古着界では、お馴染みのブランドでアメリカ軍へブランケットを納品したり、アークティックパーカーを生み出した老舗のブランドです。
200年近くアウトドアギアを生産しており、その機能性と信頼性は折り紙付です。
・THE NORTHFACE (ザ・ノースフェイス)
言わずと知れたアウトドアブランドで、1968年にサンフランシスコにて、登山家のダグラス・トンプキンスによって創業されました。
スリーピングバッグやドーム型テント、シェラダウンパーカーなど数々のヒット商品を生み出し業界一の知名度を誇ります。
ストリートファッションでも、ヌプシジャケットが再燃して人気を博していますね。
・marmot (マーモット)
1974年、コロラド州グランドジャンクションで創業したブランドです。
いち早く【GORE-TEX】素材を取り入れ、先進的なアイテムを多く輩出しています。
当時のアイテムも、現在に通用するような時代を先取りするデザインがカッコいい個人的にイチオシしたいブランドです。
・powder horn mountaineering(パウダーホーンマウンテニアリング)
1972年にアメリカ ワイオミング州で発祥したアウトドアブランドです。
独特なデザインのアイテムを展開し、多くの顧客から愛されるまでに成長しましたが、1986年に創業者の不慮の死により、わずか14年でブランド消滅。
ヴィンテージ市場でも高い人気を誇っています。
タグのデザインが、お洒落で好きですねぇ。
・pacific Trail(パシフィックトレイル)
米国ワシントン州シアトル発で、1945年創業の
アウトドアブランド。
今ではコロンビアスポーツに買収されてブランド自体が消滅してしまいます。
特徴的なウエスタンヨークを用いたマウンテンパーカーは、デザインが効いておりファッションに取り入れやすいものが多いです。
・REI(アールイーアイ)
1938年、シアトルで、ロイド・アンダーソンとメアリ・アンダーソンが創業したアメリカ老舗ブランドです。
彼らはオーストラリアからピッケルを輸入し、登山用品を扱う店舗として開業しました。
アメリカ最大のアウトドアブランドは、日本での展開はありませんが本国ではかなりの知名度を誇ります。
・まさに狙うならこのアイテム!
筆者個人的に好きなアイテムでもありますが、やはりオススメしたいのは【WOOLRICH】のマウンテンパーカーです。
価格帯もお手頃で買いやすく、カラーバリエーションが豊富なのもうれしいところ。
そして、ウールブランドというところで裏地にチェック柄のウール生地を使用しているところにオリジナリティを展開しています。
ボディカラーが同じでも、裏地違いも存在するので飽きが来ない作りもコレクター心を刺激させてくれます。
いかがでしたでしょうか?
ヘビーデューティなマウンテンパーカーは、大人が来て様になるアイテムだと思ってまして、デザインのシンプルさゆえに面白みに欠けると感じる方もいらっしゃると思います。
ですが、その中に機能性を重視し無駄を省くそのデザインは、男のロマンと美学に包まれた魅力ある洋服に、今一度気づけてもらえたらいいなと感じています。
ヨーロッパ古着で賑わう現在に、筆者は真逆の情報を発信しておりますが、マイペースに自分の好きなものを、情報として発信して行きますのでよろしくお願いしますw
それでは、したっけね!