ヴィンテージ古着のある生活〜古着を楽しむための方法〜

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古着好きの僕が、ブラックシャンブレーを勧める理由。

 

 

こんにちは、くまじゅんです。

 

昨今、90'sファッション古着ブームの盛り上がりはアパレルブランドのサンプリングに多く用いられ、大衆の認知度も上がってきたのかなと感じます。

 

そんな古着が流行る中、王道のアメリカ古着やヨーロッパ古着を通ってきたツウな方達は、レギュラーばかり取り上げられ、もどかしいのではないでしょうか?

 

全盛期の古着ブームの時は、多くの芸能人・著名人がヴィンテージ古着を着用し「カッコイイ男」の着る男臭さがカッコよかったイメージが強いはず。

 

ですが、現代ファッションはジェンダーレスをコンセプトに、男の子も可愛いものを取り入れる傾向にあり、男らしさを外見・内面からあまり感じないと僕は思います。

 

その男臭い古着代表のブラックシャンブレーを今回取り上げ、改めてかっこいい古着とは何だろうか?という事をおさらいしていこうとブログに書いていきます。

 

 

 

シャンブレーとは?

 

まず、シャンブレーとは生地の名称のこと言いタテ糸が色糸・ヨコ糸が白糸を使用しており、白糸が表裏に交互に出てくるので特徴である「霜降り」が表面に現れています。

 

U.S.NAVYシャンブレーシャツも、同様の生地を使用しているので、奥行きのあるブルーが出てくるので使い込んでいくと、より風合いのあるシャツに仕上がり育てがいがありますよね。

 

このシャンブレー生地をワーク・ミリタリーウエアに使用されていますが、その理由は

 

・軽くて丈夫

・薄手で長いシーズン使える

・汚れが目立ちづらい

・洗濯してもくたびれない

 

と、良いことだらけの優等生なので機能性を重視される環境に適応出来る生地として、重宝されています。

 

現在でも、ヴィンテージのミリタリー・ワークウエアをサンプリングし、多くのアパレルブランドからシャンブレーシャツなどが生まれています。

 

ブラックシャンブレーの魅力とは?

 

ブラックシャンブレーだけではなく、ヴィンテージ古着の世界では「ブラックは希少」というのは、ずっと変わらずなかなか手に入りづらいアイテム。

 

それでいて、1950年代のアメリカでは、ヘルズエンジェルズや映画「乱暴者」、イギリスではロッカーズやモッズなどの不良文化から、黒い服はダークなイメージが強いので、男らしい洋服の印象が強いのだと思います。

 

ブラックシャンブレーは、元々ワークウエアとして生まれたものなので、ファッションではなくむしろ" ギア " としての役割が強いです。

 

ですが、その中に男らしさを感じ一枚羽織るだけで様になる、カッコいい古着アイテムののアイコンになったのではないでしょうか。

 

アメリカのブラックシャンブレー

 

初めてブラックシャンブレーの存在を知ったのは、やはりアメリカワークブランドのワークシャツが知るきっかけでした。

 

アメリカでは主に、自動車整備士や機械整備に携わるワークマンの仕事着として、ショップコートやワークシャツに生地を使用されていました。

 

ですので、ステッチがダブルだったり生地が厚かったり強度重視で肩周りがどっしり、サイズがでかいとアメリカンなボディが特徴。

 

19世紀に量産出来る工場を持っている大国アメリカなので、コットン生地を使用しているワークウエアが多いです。

 

人気ブランドだと「PAYDAY」「BIGMAC」「BIGYANK」「HERCULES」「BIGSMITH」などストア系ワークブランド中心に、市場価値も高く復刻やサンプリングされています。

 

バックにショップの名前をチェーンステッチで刺繍を入れてるシャツやショップコートは、今までもシビレますね。

 

ヨーロッパのブラックシャンブレー

 

変わってヨーロッパのブラックシャンブレーですが乗り物に乗る際、洋服を汚さない為のダスターコート。

 

画家、学校の先生や事務員から子供達にまで幅広く着られたアトリエコートに使用されていました。

 

シャンブレーと言えば、本来はフランス語からきており、フランス北部の都市Cambraiが発祥とされています。

 

(ちなみにデニム生地も、フランスのニームに伝わるセルジュ・ドゥ・ニームという織物が発祥です。)

 

元々は、馬商/家畜の仲買人が着たビヨード(Biaude)の流れのもので、20世紀に入るとコートタイプのものが増えました。

 

フレンチ・ヴィンテージ・ワークコートの定番です。


生地に関しては、アメリカものと比べ薄手の生地感が多いですが、糸の周囲が年代によって変わってきます。

 

1940年代以前のものになるとリネン・シャンブレーやコットンリネン、ごま塩のコットンツイル等のものがあります。

 

光沢感が強く、上品な質感で相場も1950年代以降のアイテムの倍以上かけ離れており、人気が高いです。

 

薄手の生地なので、ステッチもシングルニードルだったり強度重視ではないですが、テーラーで仕立てたようなシルエットは美しく、フランスの芸術センスを仕事着から感じ取れます。

 

主に、フランスで有名なワークブランドと言えば「VETRA」「Le Mont Saint Michel」「Adolphe lafont」などモールスキンジャケットでも有名なワークブランドも、アトリエコートを作っていました。

 

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(↑こちらは、僕の私物のアトリエコートです。)

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

ここ数年ヨーロッパヴィンテージも人気高騰しているので、アトリエコートも中々見なくなってきました。

 

男は黙って男らしい服を着るのが、僕が常々思っていることなので是非チェックしてみてください。

 

それでは、したっけね!