ラコステの魅力に迫る!
こんにちは、くまじゅんです。
少しずつ気温も暖かくなり、薄手のアウターたちにシフトしてくる季節になりました。
今回は、認知度はあるけど実際どういうブランドかあまりよく分からない方もいらっしゃると思い、老舗ブランド「ラコステ」を取り上げようと思います。
「あぁ〜ワニさんのねっ!」とファッションに興味がない方でも認知されていると思いますが、元々はテニスウェアのブランドとしてスタートした経緯があります。
古着屋さんへ行くと、必ず一着は並んでいるブランドなので歴史からなぜブランドロゴがワニなのかを、掘り下げて紹介していこうと思います。
・ラコステとは?
ラコステ(Lacoste)は、1933年に設立された、ワニのロゴが特徴的なフランスのアパレルブランドです。
創業者のルネ・ラコステはプロテニス選手で、1920年頃からポロ選手に使用されていたシャツ、いわゆる ポロシャツ(半袖の襟付きニットシャツ)をテニス業界に初めて持ち込みました。
ルネ・ラコステが1927年に、当時ポロ選手が使用していた「襟付きの半袖ニット」をテニスコート上で初めて着用したことが、このブランドの起源になります。
ルネ・ラコステが現役時代の1923年から1929年(一時復帰の1932年含む)のテニスウェアは白のウールフランネルもしくはコットンフランネルコットンのオックスフォードシャツに、白いフランネルかダック生地のパンツという服装が一般的でした。
体調面に不安のあったラコステは、ポロ選手が着用していた通気性の良かった「半袖襟付きニット」を着用して試合に出るようになり、これが現在もラコステの看板商品であるポロシャツの原点となります。
・アイテムの特徴
ブランドバリューや価格から高級ポロシャツとして認知されており、シンプルで上品な雰囲気が魅力的なポロシャツとして数多くの愛用者が存在します。比較的上の年齢層から人気があります。
普段着としてはもちろんゴルフウェアとしても活用される場合が非常に多く、ラコステのポロシャツ自体スポーツに使えるアイテムが原点となっているので普段着だけでなく様々なスポーツシーンで使用されているポロシャツです。
テニスウエアの為に誕生したブランドであるので、スポーツウェアブランドの位置に属しているので、動きやすさ重視のアイテムを取り揃えているのが特徴です。
・ワニのロゴの由来は?
ブランドのトレードマークでもあるワニは本人の粘り強いプレイスタイルからついた「アリゲーターもしくはクロコダイルのラコステ」なるニックネームに由来することから、ワニのロゴになったと言われています。
・アイゾットラコステとは?
Izod Lacosteは、1952年から1993年にかけてラコステによってIzodにライセンスされたスポーツウェアのブランド名を言います。
アメリカ生産の体制を取り展開していたので、フランス製のアイテムとはディテールが異なりどちらも表情の違いがあり、マニア心をくすぐるブランドです。
1980年代前半までは、本家と異なる青いワニのシンボルを使用したことから、“青ワニ” の愛称でも親しまれています。
フランス製と比べ後身頃だけ長めに取られたドロップテールもアイゾッドだけに見られるディテールの1つで、アメリカらしさが特徴的です。
フランス製ではシェルボタンが使用されていますが、IZODでは丈夫で割れにくい4つ穴の樹脂ボタンが選ばれました。
・ラコステのパロディが存在!?
【BRAGGIN DRAGON】
1980年代のアメリカの三大ストアブランド SEARS(シアーズ)が展開していたブランドで、火を吹くドラゴンをモチーフしたキャラクターが胸にアイコンとして刻まれ、まるでラコステのような雰囲気ではないでしょうか?
【THE FOX PENNEYS】
FOX penneysとは、1980年代にアメリカ三大JCpenney(ジェーシーペニー)から派生したオリジナルブランドです。
キツネのロゴをアイコンとしており、ラコステのようにカラフルなアイテムが特徴。
伝説のロックバンドnirvanaのボーカル カートコバーンが古着のTHE FOX のカーディガンを愛用していたことも有名です。
・「クロコダイル」との因果関係は
某有名ショッピングモールなどで、よく展開されているリアルなワニのロゴを用いたブランドをよく見かけませんか?
「ワニのロゴだけど、ラコステって書いてないよね?」と不思議に思った方も多いはず。
そのブランドは、香港で誕生した【クロコダイル】というブランドで、ラコステとの関係はありません。
まず、そのブランドの経緯を説明すると、
ラコステの創業より20年ほど後の1952年に、よく似た緑色のワニのロゴで頭の向きがラコステとは逆で左向きの「クロコダイル」という、ラコステとは全く関係ないブランドが香港で誕生します。
日本では、1963年よりヤマトインターナショナルが「クロコダイル」を輸入販売しており、ラコステが日本での展開を開始する1971年よりも前からクロコダイルの方が「ワニのロゴが付いた服」として販売されていました。
その後、クロコダイルがラコステの商標権を侵害しているとして、ラコステ側がクロコダイル側を訴え、世界各国の法廷で長年争われていました。
しかし、クロコダイルも高い人気と知名度があり、ラコステとは全く別のブランドとして認識されているため、混同することはないという理由で何度もラコステ側が敗訴。
日本でも1969年にラコステがクロコダイルを訴えたが、「両者は混同しない」として1983年に和解し、そのまま左向きのワニのロゴが使われています。
やはり、同じワニのロゴである故にトラブルになっていたのは事実でしたね。
筆者自身も子供の頃から感じていましたが、ラコステより店舗数が多いのも凄いことです。
・主なアイテム
・ポロシャツ
ラコステの歴史は、このアイテムから始まった代表的なポロシャツ。
代表作「L1212」は、全てのポロシャツの原型であり現在でも人気の高いアイテムです。
ロングスリーブや、ボーダーなど様々なモデルが展開されています。
・カーディガン
古着でもお馴染みのアクリルニットのVネックカーディガンは、カラーバリエーションが豊富で価格帯も手頃で、サイズ幅も広く手に取りやすいアイテムの一つ。
スポーツウェアブランドでもあるので、化学繊維を使用してますね。
今、一番ラコステのアイテムで手に入れるべき一着です!
・ドリズラージャケット
日本では、スウィングトップの和製英語で親しまれているジャケットです。
シンプルなデザインに、ワニのロゴが質感を一層高めてくれます。
現在でも、60/40クロスのドリズラーが定番商品としてラインナップされている程人気が高いアイテムです。
・ナイロンジャケット
スポーツウェアとしても使用されるナイロンジャケットも定番アイテムの一つに上がります。
フルジップやプルオーバータイプのものなど、形や色も様々展開しています。
このアイテムも、価格帯が手頃なので種類を集めやすいのでオススメです。
いかがでしたでしょうか?
これからの時期に取り入れやすいラコステのアイテムは、普遍的で万能な優等生なので人気が上がる前に集めておくことがベストです!
それでは、したっけね!