僕が思うこれがアメリカ古着っ!〜初めて出会ったガウンの衝撃〜
こんにちは、くまじゅんです。
最近の古着ファッションの特徴として
" オーバーサイズ " の着こなしが流行りを迎えています。
トップス・パンツ共にサイズアップをしてから着方ですね。
( ヴィンテージ古着好きとしては、正直理解に時間がかかりますが....笑 )
総柄のポリシャツに、極太スラックスなど今まで見向きもしなかったレギュラーアイテムが若者たちに流行るとは思ってませんでした。
でも、古着に関わらずストリートファッションでオーバーサイズが流行っているんですよね。
知り合いの古着屋さんへ遊びに行ってと話をした時ですが、
「 最近、若い子来てますか?」
「 来てるよ、菅田将暉みたいな子ばかり 笑 」
「 リバースウィーブ もXL以上が売れるようになって来たよ。」
と、時代の移り変わりを感じました。
話しがそれましたが、オーバーサイズの着こなしに最適なアイテムが最近見かけるようになって来たのですが、
それは、ガウンです。
特に、コットンガウンですが着用している人が増えた気がします。
昔は当たり前のように選べるほどの数が、今ではなかなか見かけなくなりました。
僕が古着屋へ通い始めた頃、まずスタッフさんにレギュラー501&スウェットを進められるんですよね。
( 今、そんなスタッフさん皆無な気がする笑 )
でも、当時両方にあまり興味を持てずもっと自分の個性を主張したいと思いアイテムを探していました。
そのお店のコートやオーバーオールがハンギングされたコーナーに、アレはなんだ?と思い手に取った瞬間
キタっ!求めてたヤツ!
ネルシャツっぽい落ち着いた配色のプリントだけど、他には無い存在。
ガウンを手に取った時の衝撃は、今まで古着を見てきた中で一番大きかったと今でも思います。
チェックシャツなのに着丈の長いフォルム、上品さを表すショールカラー、欠品してなければラッキーなドローコード。
( ドローコードは、ガウン探してる時は重要なんですよね。)
それでいて、部屋着なんですからもう言うことなしw
僕は、ガウンはどの国でもありますが
アメリカのガウンは、ネルシャツのようなチェック柄やプリントネルなどチープ感漂う独特の雰囲気があって好きなんです。
アメリカ映画で、朝お父さんが寝室からガウンを着て出てきて、新聞片手にコーヒーをリビングで飲むシーンがまさにツボw
映画 「シークレットウィンドウ」の主人公演じるジョニーデップもニットガウンを着ていました。
ガウンは、ウールやシルク・カシミヤなどの素材を取り入れた富裕層の方達が着るものが多く感じますが、また違った魅力がたまらんです。
・ガウンの種類の紹介
それでは、僕の私物からどういうガウンがあるのか説明したいと思います。
1着目は、コットン生地のガウンです。
一枚生地で、ショールカラーの3つポケットのシンプルなデザインです。
色合いが珍しいオレンジ・グリーン主体のチェック柄が気に入っています。
ちなみに、分かりづらいですがカナダ製のガウンですw
結構、made in Canada の古着アイテム多いですが質が良いものが多いです。
隣の国アメリカからの影響もたくさん受けてるかと思います。
価格帯は、¥ 3,800 〜 ¥ 9,800 と差が激しいです。
アイテムの個体数の減少というより、現在のレギュラー古着ブームの背景とネットショップや、フリマアプリで店舗での価格差が出ているからと感じます。
1970's check pattern cotton gown
1980's Harley davidson print T-shirts
Levi's vintage clothing 501 1966 model
1990's converse allstar hi black
nirvanaなボーカル、カートコバーンが着用するような着方が好きでデニムにコンバースのオールスター
彼のグランジファッションも、僕に大きく影響与えてくれました。
2着目は、1970年代のシャドーチェック柄を表面にプリントを施した生地を使用したコットンナイロンのプリントネルガウンです。
( チェック柄は、正式にオンブレーチェックですが古着好きにはこちらが響くワードかと思います。)
プリントネルとは、表面にプリントを施した生地で裏側を見ていただくとただ染み込んだ様なように見受けられると思います。
1970年代頃になると、大量生産の時代に入り製品コストを減らしチープなアイテムが増えてましたが、それを主張する作りと感じますよね。
そのチープさもアメリカ古着の魅力の1つで、プリントネルシャツも古着屋さんでたくさん並んでました。
ブランドは、アメリカ三代ストアブランドの1つ 「 J.C.ペニー 」のプライベートブランド、タウンクラフトの製品です。
三代ストアブランドで唯一現存するブランドで、古着でも多くのアイテムが存在しコレクタブルアイテムとして、高値で取引されています。
基本、ドローコードが完品のものだけ買いますw
そして、ブランドも大きいためかパターンの作りも良く腕・胴周りも細身で現代的シルエットで使いやすいです。
プリントネルガウンも数も少ないですが、僕が購入した時で ¥6,800 なのでこの金額前後で設定してると思います。
3着目は、ウールガウン です。
こちらは、アメリカ古着を知っている人なら知らない人はいないでしょう。
老舗ウールメーカー PENDLETON
( ペンドルトン) のガウンです。
こちらは、1950年代のブランドタグで黄色ステッチの中に文字が収まってるのが年代判別の見方です。
そして、シカゴのテーラーがペンドルトンに別注を掛けたウールガウンで仕立てがめちゃくちゃキレイ!
ペンドルトンの魅力は、糸の配色の構成が綺麗でいて上質なウールを使用しているので状態の良いものが多く残っています。
1970年代までのペンドルトンのガウンは見たことがありますが、1970年代以前の型のほうが僕は好きです。
ウールガウンは金額が上がります。
¥9,800〜¥20,000 まで広いですが、未だにデッドストックが並ぶお店もあるのでまだまだ探しがいはあります。
4着目も同じくウールガウンですが、1960年代以前のガウンに見られるビーコンブランケットを使用したガウンです。
1920年代に創業したブランケットメーカー「 the beacon manufacturing company 」は、ジャガード織を世界で初めて織ったブランドです。
現在は存在しませんが、肉厚で上質なブランケットウールを生産していました。
アメリカ三代ストアブランドの1つ 「sears」のプライベートブランド pilgrim ( ピルグリム ) の製品です。
1960年代に消滅したピルグリムですが、洋服の品質・デザイン製の高さからコレクタブルアイテムとして人気があります。
このガウンの特徴は、ブランケットウールの品質もいいですが縁取りされたパイピングのデザインがとても気に入っています。
丁度、縫い目に当たる部分を同色のパイピングで埋めてします上品さは、現在の洋服ではあまり見られないディテールです。
ドローコードも紐状のパイピングされたデザインで、統一感のある色合いにしています。
当時のアメリカが戦後の経済成長により豊かだった時代背景が、この洋服の質感に表れています。
古着屋さんでもあまり、店頭で見かけることも少ないですが¥12,000〜¥19,800 程の価格で、販売されています。
見かけた際は、是非羽織ってその質感を確かめて見ていただきたいです。
今回は、ガウンについて紹介しました。
なかなか癖が強いので、着用に抵抗があるかと思いますがネルシャツの気分で、肩に力を入れずに羽織るくらいがちょうどいいです。
いい個体も少ない現状なので、探す楽しみもありますのでチェックしてみて下さい。
それでは、したっけね!